プロフィール
こんにちは。
ZION(ザイオン)と申します。
その目標は「子ども達のため」であり「自分自身のため」です。
大学卒業後に地元の市役所に入職した僕は、保健師として子ども達と関わります。
多くの子ども達は、ごく普通の家庭で、すくすくと育っているように見えました。
でも、一部の子ども達は虐待を受けていたり、貧しい生活を送っていたりするのが分かりました。
貧しいというのは、経済的という意味もありますが、心が貧しいという意味でもあります。
心から笑えない子供たちがいるー。
僕は、かつての自分を見ているようでした。
実は、僕自身、とても貧しい母子家庭で育ちました。
小学1年生の時に父親の会社が倒産。
父は突然行方をくらまし、多額の借金だけが残りました。
ある夜、母親は泣きじゃくる僕を、無理やり軽自動車に押し込めます。
当時、住んでいた一軒家から、夜逃げした夜の事でした。
向かった先は、蜘蛛の巣がいっぱいでカビ臭いボロボロのアパート。
砂壁と呼ばれる壁は、手で触るとボロボロと砂がこぼれ落ちる。
はじめはのうちは、トイレも風呂も気持ち悪くて使えませんでした。
そこからの生活は一変。
大声で怒鳴り立てる、借金の取り立て屋がアパートに来る日々、
学校で指定された「黄色い手提げ袋」が買えずに、自分だけスーパーの袋に体操着を入れて登校。
友達の誕生日パーティーに呼ばれても、自分だけプレゼントが買えない惨めさ。
仕事を掛け持ちする母の帰宅は毎日深夜。
3歳年下の弟と二人で過ごす夜は、不安でいっぱいでした。
頑張っている母には我儘は言えない。
そんな過去の記憶がフラッシュバックしたのが、保健師として子ども達と接している時でした。
かつての自分と重なる子ども達を目にした時、僕は胸が締め付けられるように辛かった。
「大丈夫。大丈夫だから・・・」
彼らの目から感じる、言葉にならない不安感。
僕は心の中で「何でも良いから彼らの背中を押してあげたい」と強く思いました。
親には言えない、言葉にならない言葉。
「僕だって、私だって、みんなと同じように〇〇がしたいのに・・・」
友達や大人達とどう関わっていいか分からない。
自分自身に自信が持てずに、自分を大切に思えない。
僕がずっと抱えてきた不安を、この子達も抱えているんじゃないかー。
この子達の背中を押してあげたい―
この子達が素直に笑えるように
この子達が自信を持てるように
この子達が世界を信じられるように
ここから「子ども達の応援団になること」が僕の目標に。
40歳をターニングポイントに、僕は市役所を退職。
今は、子ども食堂を開催したり、ファザーリングジャパンという団体で活動したり。
他にも、金融業に携わって、人生の経済的なリスクを未然に防ぐ仕事に命を燃やしています。
「お金」は所詮、道具に過ぎません。
でも、その道具で人生が左右されてしまう「弱き小さき存在」がいる。
それが、子ども達なのです。
新たな僕の人生目標は、なかなかどうして苦難の連続(笑)
望むところです。
かつての僕の母が経験したであろう日々を想像すると、僕の苦労なんか苦労にも当たらない。
日々、試行錯誤をしながら、新たな毎日を全身で楽しんでいます!