【2022年版】FXポジション比率を公開している業者・サイトまとめ10選

FXのポジション情報(オーダー情報)は、各FX業者の顧客注文情報をもとに集計された「ポジションの売買比率」です。

シンボル(通貨ペア)ごとに、「買いポジション(ロングポジション)」「売りポジション(ショートポジション)」の割合が示されています。

ポジション情報を利用する際は、次の点に留意すると、より効果的に活用できます。

ポジション情報をより効果的に活用するためのポイント!

業者ごとに顧客層が異なるため、同じシンボル(通貨ペア)でも業者によって売買比率が異なる。ポジション情報を売買戦略に取り入れる際は、複数の業者から情報収集し、データを標準化することでより信頼性が高まる。

業者ごとに集計時点が異なる。前日末で集計しているものや、1時間おきに集計しているものがあるので、特に前日末のデータを参考にする際には、現在の値動きと照らし合わせて、時間の経過でポジション分布が変わっていることも考慮する。

このページの最後に、ポジション情報を活用した売買戦略の立て方も紹介していますので、よかったらそちらもご覧ください

この記事を書いている管理人は相場歴10年超。

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管理人プロフィール

ポジション情報(オーダー情報)を公開している業者

IG Client Sentiment

外貨どっとコム

DMMFX

※DMMFXでデータを見るには口座開設する必要があります。

OANDA JAPAN

みんなのFX

※みんなのFXでデータを見るには口座開設する必要があります。

Dukascopy Japan(スイス銀行)

マネーパートナーズ

外貨ex by GMO

海外のポジション情報公開サイト

海外サイトでポジション情報を独自に公開しているサイトを2つご紹介します。

いずれものサイトも、日本のFX業者が公表しているデータと売買比率が逆転していることが多いのが特徴的です。

これは、日本人が逆張りを好む傾向にあることと、海外投機家が順張りを好む傾向にあることの表れではないかと考えられます。

Forex Benchmark

my fx book

ポジション情報を活用した売買戦略

ポジション情報を活用して売買戦略を立てる際のポイントは、ポジション情報が個人トレーダーの売買動向であることに注目することです。

大手のヘッジファンドや機関投資家は、FX業者を介さずに、直接インターバンク市場と取引するので、こうした情報には含まれていません。

また、データの提供元であるFX業者の顧客は日本人が多いことも考慮しておくとよいです。

一説には、世界中で個人トレーダーが最も多いのが日本だともいわれています。

日本人トレーダーの多くは、仕事が終わって帰宅後にトレードするため、ニューヨーク時間に取引が集中します。

これらを踏まえて、次のような売買戦略が考えられます。

戦略1 多数派ポジションの逆を狙う

戦略のひとつ目は、多数派のポジションの逆を狙うものです。

多数派に着いていくのがセオリーだと思うかもしれませんが、個人トレーダーのポジションは、しばしば大口トレーダーから狙われます。

次のチャートを見てください。

【ユーロドル 1時間足】

黄色い囲みの直前1~2日間で大きく下げています。

そして、ピンク色の囲みの直前7~8時間は、少しだけ上昇。

この時のIG証券のポジション情報を見てみましょう。

全体のポジション比率は、76%がロングポジションで、24%がショートポジションとなっています。

大きく下げたので、反発を期待して逆張りロングを狙っているトレーダーが多いことが分かりますね。

「CHAGE IN」というのは、前回情報更新時からの変化です。

ロングポジションは前回更新時から3%減り、ショートポジションは18%増加したことを示しています。

チャートのピンク色の囲みの部分で少し上昇しているので、ロングを手仕舞ったか、新たにショートポジションをもったことが想像できます。

変化のパーセンテージは、前回更新時のロングポジションとショートポジションの数量を100として計算されているようなので、全体量に対するパーセンテージでないことに注意が必要ですね。

では、この76%もの逆張りロングポジションは、どこに損切りを置いているのか?

この損切りが集中していそうな箇所を分析し、一度はその損切りを狙いにくる可能性を戦略に組み込みます。

もちろん、個人トレーダーのロングポジションが勝利することもあるので、実際に戦略に組み入れる際には検証が必要です。

日々、ポジション情報を把握しながらチャートと照らし合わせ、ポジション情報の変化と、チャートの値動きにどのような関係があるのかをデータ化し、「傾向」を掴んでいくことをお勧めします。

個人トレーダーのポジションは大口に狙われやすい!

戦略2 前日のポジション情報と比較する

戦略の2つ目は、前日のポジション情報と比較するというものです。

次の画像は、管理人が実際にポジション情報を収集し、平準化しているものです。

エクセルでシートごとにFX業者のデータを入力し、その平均値をとってデータ化しています。

これを日次推移でグラフ化して、その時のチャートと見比べてみましょう。

2021.8.31~2021.10.22 ドル円 ロングポジション推移

2021.8.31~2021.10.22 ドル円 ショートポジション推移

2021.8.31~2021.10.22 ドル円 日足チャート

いかがです?

個人トレーダーのロングポジションが減り、ショートポジションが増えるに連れ、チャートが上昇しているのが分かると思います。

特に、ロングポジションが大きく減ったあたりで、チャートが急上昇しているところに注目してください。(逆張りのショートポジションは大きく増える)

個人トレーダーのポジションが狙われている証拠がこれです。

裏を返せば、ポジション情報で前日から大きく変化した際には、売買根拠のひとつに活用できるとも考えられます。

例えば、前日からロングポジションが大きく減り、ショートポジションが大きく増えたとすれば、チャートは更に上昇していく可能性があるということです。

※上記の戦略は、あくまで参考です。売買取引を促したり、取引結果を保証するものではありませんのでご了承ください。

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