【兼業FXトレーダーのメンタル管理法】「セルフイメージ」と「トレード期間」を意識する

 
兼業トレーダーは、仕事終わりの疲れた状態でトレードする事が多いじゃろ?

仕事終わりにチャートを見て「サクっと勝ってさっさと寝たい・・・」

こんな状態でトレードして、痛い目に遭った経験ありませんか?

今回は、こんな失敗への対策法を紹介します。

・疲労がトレードリスクを高める要因であることが分かります
・兼業トレーダーが無理なく行えるセットアップ方法が分かります

この記事を書いている管理人は、相場歴10年超。

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サクっと勝ちたいは失敗への第一歩

仕事が終わって疲労困ぱいの状態でトレードしていませんか?

以前の管理人もそうでした。

努力は大切ですが、疲れた状態でトレードに臨むと、こんな落とし穴が・・・。

危険1 判断力が低下する
危険2 自分都合でチャートを解釈する
危険3 ロットを大きく張りがちになる

ひとつずつ解説していきます。

危険1 判断力が低下する

疲れた状態でチャートを見ると「頭脳労働の質が低下する」リスクが高まります。

いわゆる「頭がさえない状態」です。

食器洗いや洗濯なら、ぼーっとしていてもどうにかなりますが、トレードでこれが起こると大変な事態に・・・

疲労による判断力低下は、トレードリスクを増加させる!!
 

判断力の低下は、トレードにおいては大きなリスク要因。

重要な指標発表や分析項目を見落としたり、最も大切な売買判断を誤ったりする危険性が高まります。

普段できることができない状態で、繊細な判断が伴うトレードを行うことは避けた方が無難です。

 
判断力の低下というのは、なかなか自覚が難しいからのぉ。
 
忍者
左様。気づかぬ内にトレードの一貫性を崩すことにもつながるんじゃな。ニンニン。

危険2 自分都合でチャートを解釈する

疲れた状態は判断力低下のほかに、チャート分析にも支障をきたします。

エントリーや決済の根拠に、普段は使わない要素を持ち出すこともしばしば。

早く終わらせたい心理が、自分都合でチャートを解釈させるんですね。

 
これでは自分勝手なトレードになってしまうぞ。
 
忍者
いかにも。衝動的なトレードほど資金を失うものは無いぞい。
 
FXは9割が負けると言われる世界。退場者の多くが個人トレーダーと言われていますが、そんな中でも勝ち残っているトレーダーは、例外なく自分のトレード軸をもち、売買ルールを徹底して守っています。

危険3 ロットを大きく張りがちになる

疲れた状態でトレードする時に、一番やりがちなのが「ロットを上げる」という行為。

早く終わらせたいという心理が、小さい値幅で大きな金額を得ようと掻き立てます。

 
ロットを上げて逆行した際はどう対処するんじゃ?
 
忍者
そこまで考えておらんじゃろ。。。
 
それでは博打と一緒ではないか。
エントリーを十分に引き付けもせず、中途半端な所でポジションをもったら、かなりの確率で逆行します。そんなトレードでロットを上げたら、結果は火を見るよりも明らか・・・。

セットアップは数日かけて行うべし

疲れた状態でトレードに臨まないためには、日常のエネルギー配分をコントロールする必要があります。

そのためには、前日までの過ごし方が大切。

兼業トレーダーのセットアップは数日前から始まっているのです。

管理人が兼業時代にやっていたセットアップは次のとおり。

①トレード日(期間)を決める
②セルフイメージを変える
③心身をリフレッシュ

具体的にみていきましょう。

①トレード日(期間)を決める

まず、最初に行うのがトレードする日(期間)を決めること。

毎日トレードする人(以前の管理人)がいますが、これは非効率です。

理由は先ほど紹介した「3つの危険」に加えて、「相場には稼ぎやすい時期」があるからです。

・流動性が高いこと
・ファンダメンタルズの影響が少ないこと
・アノマリーが影響しにくいこと
・実需筋の影響が出にくいこと

これらを考慮して、トレードする日(期間)を決めておきます。

具体的には、「月初」「月末」「週初め」「週末」「指標発表」「ゴトー日」「イースター休暇」「クリスマス~年末年始」などを避けた日にしていました。

「週末・月末のリバランス」「ファンダメンタルによる予測不可能な値動き」「実需筋の影響」「流動性低下による取引リスク」により、テクニカル分析が通用しにくい相場を避けるための対策と同時にポジポジ病にも効果があります。

一方で、トレード日を決めるとこんな衝動に駆られます。

トレードチャンスを逃したらどうしよう・・・

いわゆる「機会損失」ですが、これもトレードでは大敵に。

 
焦っている時点で負け戦じゃよ。
 
忍者
戦人(いくさびと)なら、腹をくくる日を決めるのじゃ。

管理人も機会損失には悩みました。

この悩みから脱却するには、考え方を180度転換。

「機会損失」を「機会創出」に!

②セルフイメージを変える

機会損失にとらわれないようにするためには、セルフイメージを変えます。

まずは、欲張りな自分の内面を確認。

・獲れる所は全部獲りたい
・少しでも多く稼ぎたい

こんな思いが、機会損失を生み出しています。

さらに、よ~く考えます。

機会=チャンス」というのは、自分がハッピーになれる可能性。

毎日チャートに張り付いて、心身疲弊して、人付き合いや家族との時間も減って、結果的に資金も増えない・・・

こんなのは、全然ハッピーじゃない・・・

はい、ここまで整理したら内省は終了。

そして

焦ってトレードしても良いこと無い!

と自分に言い聞かせ、強制的に機会損失とはおさらばです。

次に、「機会損失」から「機会創出」にイメージチェンジ。

トレードしない日であっても、虎視眈々と狙いを定め続ける自分を想像します。

具体的にはこんなカンジ。

トレードしない日は、ライフルを手放し、双眼鏡を持つ。

スナイパーのようにライフルを持つのは、トレード日だけ。

このイメージで、トレードしない日を過ごします。

もちろん、適度にチャート分析や検証作業を行っても良いです。

ただし、手に持っているのは双眼鏡なので、玉は打てませんよ?(笑)

(ちなみに「機会創出」は管理人の造語です。)

③心身をリフレッシュ

兼業トレーダーは、本業や家事とのエネルギー配分が難しいところです。

無理なくエネルギーをトレードに配分するためには、数日かけて心身のコンディションを調整。

調整方法は人それぞれですが、管理人の場合は運動と睡眠。

筋トレやジョギングをして、ゆっくり寝ると頭もスッキリ。

こうして、トレード日に向け徐々に体調を整えます。

心身にエネルギーを充填していくイメージです。

そして迎えたトレード日。

トレード日は、朝からトレード中心の生活です。

部活動の試合本番や大切な試験当日と考えましょう。

この日ばかりは、本業も軽め(可能なら休むのも手!)にし、家事や育児もほどほどに。

もちろん、飲み会などは一切お断り。

全エネルギーをトレードに一局集中。

双眼鏡はライフルに持ち替えます。

 
いざ出陣じゃな。
 
忍者
敵も手練れ、気を引き締めて行くぞい!

一極集中でとことん相場に尽くす

為替相場は世界中のトレーダーが札束で互いを殴り合う世界。

莫大な資金で組織的なトレーディングをするプロも、我々のような個人トレーダーも、ひとたび相場に足を踏み入れたら同じ土俵で闘います。

FXを副業と呼ぶ人がいますが、それは大きな間違い。

トレードする時は、誰もが皆「本業」です。

副業気分で挑む人と、プロ意識をもって挑む人、どちらが強いかは明白。

持てるエネルギーの全てを相場に捧げる。

闘志は内に秘め冷静沈着に。

この気概が大切です。

構築した戦略と資金管理で、射程圏内に入るまでチャート監視。手にはライフルをもち、ノートレードで徹夜も覚悟。

できればチャンスでトレードしたいですが、もし朝までチャンスが来なくても、ここまでのセットアップが味方してくれます。

ここまで、こだわって相場に向き合うと、簡単に玉を撃つ方が難しくなってくるからです。

数日かけたセッツアップにより、適度な緊張感と気概が自制力を高める。

心身も良好なので、思考や判断も冴えわたる。

健全で期待値の高いトレードを継続できれば、トータル収支は改善される!

まとめ:兼業だからこそ万全の準備を

今回は、兼業トレーダーが陥りやすい疲労の罠と、その回避方法を紹介しました。

トレードで副収入を得たいと考える時、人は収益ばかりに目がいきがちです。

ですが、FXトレードで収益を出すには、こうしたセットアップを入念に行い、ベストな状態でトレードに臨む「自己管理」も大切。

毎日、チャートと向き合っても思うように資金が増えない人は、トレードライフを少し変えてみてはいかがでしょうか?

本記事の要約

  • トレード日(期間)を決めよう
  • トレードしない日は 双眼鏡のセルフイメージで
  • トレード日に向けてコンディション調整
  • トレード時はプロ意識で一極集中
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