年末年始はFXの出来高が低下する【クリスマス相場を避ける3つの理由】

 
クリスマス前後はFXトレードに向かないのか?

今回は、こんな質問にお答えします。

①クリスマス相場が稼ぎにくい2つの理由がわかります
②クリスマス明けのトレードに適した時期がわかります

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クリスマス相場が稼げない2つの理由

クリスマス相場が稼ぎにくいと言われる理由は以下の2つ。

①市場の流動性が低下し取引リスクが増大する
②テクニカル分析が効きにくくなる

ひとつずつ解説していきます。

理由1 市場の流動性が低下し取引リスクが増大する

クリスマス前後は欧米投資家の多くが休暇に入ります。

そのため、市場の流動性が著しく低下。

市場の流動性が低下すると、次のような取引リスクの増大が・・・。

流動性低下がもたらす取引リスク

急激な価格変動
スプレッドの拡大
スリッページの発生
 
急な値動きが起こりやすく、スプレッド拡大で手数料が高くなる恐れがあるんじゃな。
 
忍者
ほかにも、注文した価格で約定しない「スリッページ」が発生し、不利なレートを掴まされる危険性も増すぞい。
Q,市場の流動性(出来高)は把握できる?

FXは世界中の金融機関が個々に取引する為替市場(これを「インターバンク市場」といいます)が主体です。さらに、このインターバンク市場とFX会社の間で取引があり(これを「カバー取引」といいます)、その先に我々個人トレーダーとFX会社の取引(これを「相対取引」といいます)があります。これらの取引形態は「網の目状」になっており、株取引と違って特定の取引所は存在しません。このため、市場全体の取引量を把握することは困難だと言われています。
上の図のような取引が世界中で別々に行われており、これらを一括で取りまとめている所がないため、取引の全体量を把握することは困難。
取引の全体量を把握することは困難ですが、特定の組織間における取引量を知ることは出来ます。
 

次の記事でFXの取引量を確認する方法を紹介しています。

理由2 テクニカル分析が効きにくくなる

欧米の為替市場も、12月24日は一部の市場が半日で閉場。

休日となる12月25日は全てが休場となります。

閑散相場では、テクニカル分析も無用の長物に・・・。

 
テクニカル分析は大衆心理をチャートから読み取るものじゃ。
相場参加者が少なくては分析も役に立たんな・・・。
 
忍者
うむ。魚のいない漁場で釣りをするようなものじゃな。

実際のクリスマスのチャートで学ぶ

実際に、2021年12月24日のチャートを見てみましょう。

▶2021年12月24日(金)GBPUSD/5分足チャート

欧州時間からニューヨーク時間にかけて、上下に「ヒゲ」ばかり付けて、ほとんど値動きがありません。

通常「ヒゲ」は、強い反発のサインとして見ますが、このチャートのヒゲは明らかにそれと異なります。

この様なチャートは、相場が閑散とする日本時間の明け方によく見られますが、クリスマス相場は似たような状態と言えそうですね。

比較するために、2日前(12月22日)の同じ時間帯、同じ通貨ペアのチャートを見てみましょう。

▶2021年12月22日(水)GBPUSD/5分足チャート

12月24日の5分足チャートと比較すると、ヒゲが少なく値動きもありますね。

相場参加者が多く存在し、一定の取引量が確保されると、チャートに秩序が生まれます。

一見、12月24日の方が賑やかに動いて見えますが、実際には24日の方が狭いレンジ幅で硬直しています。(2日前の12月22日の方が3倍近くボラティリティが出ています。)

次に、1時間足を見てみましょう。

▶2021年12月24日(金)GBPUSD/1時間足チャート

1時間足でも、赤枠で囲った12月24日は奇妙な値動きをしています。

 
ポンドドルの1時間足で、これだけピンバーが続出しても動かないのが不気味じゃな。

ちなみに、12月24日の1日のボラティリティは「たったの44ピプス」でした。

値動きの大きいポンドドルでも、これだけボラティリティが低下してしまうんですね。

▶2021年12月24日(金)GBPUSD/日足チャート

クリスマス明けのトレードは1月2日からがオススメ

欧米投資家の多くは、クリスマスから年末にかけて、そのまま連休に入る人が多いようです。

そのため、クリスマスから年末にかけても相場の流動性は低下し、クリスマスと同様の傾向が続きます。

年明けは、欧米も1月1日が休日です。

しかし、欧米は1月2日が仕事始め。

東京市場はお正月休で流動性が低下しますが、欧米市場の出来高は回復。

クリスマス明けのトレード開始は、1月2日以降がお勧めです。

おまけ 自分のクリスマスを楽しめない

クリスマスは年に1度の楽しいイベント。

家族や恋人とケーキを囲み、素敵なプレゼントに笑顔がこぼれますよね。

こんな素敵なイベントがあるのに、動かないチャートと”にらめっこ”なんてもったいない。

クリスマスはFXなど忘れて、大切な人達とハッピーな時間を過ごしましょう。

 
侍はクリスマスと無縁じゃからの・・・

まとめ:クリスマスから年末年始はFXも休むべし

今回は、クリスマスから年末年始にかけて、FX取引を休んだ方が良い理由を解説しました。

地合いによってはトレードできない訳ではないですが、年末年始はゆっくりと英気を養い、新年のトレードに備えるのがオススメですよ!

本記事の要約

■ クリスマス相場が稼げない2つの理由
・ 市場流動性が低下し取引リスクが増大する
・テクニカル分析が効きにくくなる
■ 年明けトレードは1月2日以降がオススメ

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